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「なあ、エーちゃん、やってもいい?」
「ん? 口枷は外すなよ」
「え? 何で?」
本当に馬鹿だ。こいつは。エイジは、膝でカツヤの太ももを蹴った。
「いでっ」
カツヤは蹴られたところを押さえてうずくまる。
「お前は馬鹿か?」
「あっ……そっか……ごめん……」
カツヤは、ようやく女が声を上げたらまずいことに気づいた。
「でも、飯とかどうするの?」
「2~3日なら水で大丈夫だろ」
「そっか、さすがエーちゃん」
カツヤは尊敬していますという目でエイジを見たが、エイジは無視して背を向けた。
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