イレギュラー

27/31
12432人が本棚に入れています
本棚に追加
/667ページ
「なあ、エーちゃん、やってもいい?」 「ん? 口枷は外すなよ」 「え? 何で?」 本当に馬鹿だ。こいつは。エイジは、膝でカツヤの太ももを蹴った。 「いでっ」 カツヤは蹴られたところを押さえてうずくまる。 「お前は馬鹿か?」 「あっ……そっか……ごめん……」 カツヤは、ようやく女が声を上げたらまずいことに気づいた。 「でも、飯とかどうするの?」 「2~3日なら水で大丈夫だろ」 「そっか、さすがエーちゃん」 カツヤは尊敬していますという目でエイジを見たが、エイジは無視して背を向けた。
/667ページ

最初のコメントを投稿しよう!