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通話を終えた少年は銃の整備も終え、外を見た
土曜の朝は社畜として働きに向かうサラリーマンや、部活動に急ぐ学生、仲良く遊びに行く子供をよく見かける
散歩やランニングをしてる人を見つけると心の中でお疲れ様と呟いてしまう
だが今回、少年はそんなことを考えてる暇はないのだ
「やっぱりそう簡単に見つかりはしないよなぁ」
窓を閉め、カーテンを閉じ、部屋に鍵をして外にでる
(太陽眩しッ!!)
太陽はいつもと変わらず燦々と輝いている
白い紙を取り出し目を通しもう一度空を見る
「この仕事…二年くらいやってきたが…今までで一番キツい仕事かもしれねえな」
紙に書かれているのは簡単で単純な一文。それと同時に印刷された写真一枚
『依頼:対象の暗殺
報酬:200000000銀貨』
莫大な量の金額に目も眩むかもしれないが少年は驚かない。その仕事のキツさが理解できているからだ
「まずコイツ…行方不明だろ今…」
写真の上に書かれた一行
『目標高原航大、“英雄”』
「…最初からこの“最強”相手に暗殺以外出来る訳ないだろ」
そう言って自嘲気味に笑った
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