それは唐突に起きた。朝に納豆食った

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落ち着いてから他の社員を無視してライフルに手をかける 流石にさっきの場所からは移動していたが一際目立つ格好をしていたからすぐに見つけることが出来た 「はい、見つけてやりましたよこんちくしょー…」 引き金に手をかけ、静かに息を吐いた 大丈夫だ、安心しろ。どんな奴だろうと頭か心臓を撃ち抜かれたら死ぬんだ… 一撃必殺。二発目に頼るな…冷静に…冷静に 吐いた息を止め、スコープのその先を (……ッ!!) 見当違いの場所を撃ち抜いた。目標からはかなりズレた位置、丁度誰もいない地点に銃弾が飛ぶ 銃を捨て、窓を割り、服の下に隠していた改造した魔法装具“手甲飛”を使い、魔力のワイヤーを伸ばして移動する 「有り得ねえ…あいつ人間か!?」 ワイヤーを建物に刺しこんで移動しながらさっきの出来事を思い出す 俺がまさに撃つと決め引き金を引こうとした瞬間、奴の目が確かにこっちを見た かなりの距離があったはずだ。撃たれるなんて予測できるはずがない (だったらどうやって…あんな正確に!?) だが奴のあの動き。間違いなく俺が何するか、何処を狙い撃つか理解していた …取り敢えず今は、距離をおいて後日に期するしか… 「面白いもん使ってんなぁ」 声が聞こえたときには手遅れだった。俺が移動するより速く黒い影は俺に迫ってきていたことに俺は気付かなかった 声に振り向くより早く頭を掴まれそのままビルの一角に叩きつけられた 「あっ…がっ…!!」 反応する余裕も与えてくれなかった。なんて速さだよ…ちくしょー… 「人に銃を向けて撃ってはいけませんって…あっすまん。そんなこと俺も言えない立場だったな。取り敢えず移動するから」 奴のニタニタ笑いに何も言えず 場所が変わった
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