ぼくの記憶

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くらくらする 大勢の人の前に立つといつもこれだ 足がワライダケを食べてるみたい 教頭先生がぼくの名前と前の学校名をマイクに向け言う 世間一般ではぼくのことを転校生という 大勢の前から解放されたと思えばまたこれだ 本日二度目のくらくら 視界がぐわんぐわんする 逃げ出したいという気持ちを抑えて担任の指示に従い教室に足を踏み入れる ヒャーヒトガイッパイークラクラー テレビで黒板に名前とか書くけどそんなことはないみたい 例外なんて珍しくないでしょう? 担任に席を教えてもらいそこに向かう 好奇心ビームが突き刺さる あばばばばばばば
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