ぼくの記憶

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思春期の壁とは大きなものだ クラスが分かれてからはめっきり話さなくなった いまでも話すのはなおだけ なにが原因でこうなったと聞かれれば 「分からない」 自然に離れていった 思春期とはそういうものだ りこちゃんとは時々喋るが 彼女とは? 気がつけば中学生 友達と呼べる人もできた なおとはクラスが分かれ続けている そのせいかあまり話さなくなった こうなることは分かっていた 何年も前から それでも願う またいつか昔のようになれることを 僕が伝えられなかった言葉 それは軽くて重くて大切で、
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