変わることが怖かった

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起床 「……時計…」 午前四時 わーお どうしてこんな時間に起きた?考えられるのはあの夢 寝起きはいつも機嫌が悪い。今日は特にだ 誰だって思い出したくない記憶の一つや二つあるだろう 例えばほら、「収まれ!!俺の右腕!!」とかさ なんなんすか、祟り神でもついてんすか? こんなに早く起きてもすることなんてない とりあえずテントから出る 湿った草の匂いをめいっぱい吸いこむと、胸の中の粘っこいものが抜けていく気がする こんな山の中ではコレだけが楽しみだ 今日はどこに行こうかな? 特に目的のない旅を続けている とにかく歩くだけ というよりも逃げている 何から? 自分で自分に問う 「分からない」 答えは自分が一番知っているはずなのにね
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