2794人が本棚に入れています
本棚に追加
……。
「行くか。やっぱ。」
「お。切り替え早っ。」
ドーン、ドーンと花火の音が重低音で胸に響く。
俺と大倉はエレベーターで最上階まで上がっていった。
もしかしたら春子がいるかもしれない。
小さな期待が胸を高鳴らせる。
「何?さっきまでクールだったのにソワソワしてない?」
「してねぇよ。」
思いの外ぶっきらぼうに言ってしまい、一層大人気なく見えたのだろう。
大倉が納得いかない顔をして首を傾げている。
最初のコメントを投稿しよう!