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「お2人ならご一緒しません?
私達も2人だし。」
最近の女性は積極的だ。
組んだ足に右手で頬杖しながら大倉にちらりと目を移す。
大倉はスマイルしつつ首をかしげている。
俺次第か。
「じゃ、ちょっとだけ。」
すくっと立ち上がり、隣のベンチに移った。
大倉も意外な顔をしながら席を移る。
4人くらいはきついが座れそうだ。
女2人を囲む形で、俺は反対側、すなわち春子達側の方に座った。
もちろん意図的だったが、大倉はそんなこと知る由もなく俺の珍しい行動に少し驚いていた。
同い年くらいの女達だ。
落ち着いた雰囲気で適当な話をしながら花火を見る。
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