花火

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小さい花火から、間をおいて単発で放たれる大きな花火にまた変わった。 「わぁ…。」 横から春子の声が聞こえてくる。 春子は俺側に座っているので、今、実質的に隣同士だ。 俺は頬杖している右手の指で口を軽く覆いながら、極力気付かれないように春子を盗み見た。 といっても春子は花火に夢中で横には全く意識を向けていないが。 ドーン…。 一つ花火が上がるたび、春子の横顔が明るく照らされる。 5月に見た時よりも髪が伸びてる。 あと、痩せてはいるものの、以前より少しふっくらして健康的になったように見える。 化粧っ気は相変わらずないけど色白いな。 やっぱ…。
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