2793人が本棚に入れています
本棚に追加
小さい花火から、間をおいて単発で放たれる大きな花火にまた変わった。
「わぁ…。」
横から春子の声が聞こえてくる。
春子は俺側に座っているので、今、実質的に隣同士だ。
俺は頬杖している右手の指で口を軽く覆いながら、極力気付かれないように春子を盗み見た。
といっても春子は花火に夢中で横には全く意識を向けていないが。
ドーン…。
一つ花火が上がるたび、春子の横顔が明るく照らされる。
5月に見た時よりも髪が伸びてる。
あと、痩せてはいるものの、以前より少しふっくらして健康的になったように見える。
化粧っ気は相変わらずないけど色白いな。
やっぱ…。
最初のコメントを投稿しよう!