花火

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ドーン…。 「わぁ…。」 一つ花火が上がるたび、溜め息のような感嘆の声が小さく聞こえてくる。 「ふ。」 思わず、小さな笑いが出る。 やばい。 マジでかわいい。 「あ、そうだ。」 春子が何やらバッグをガサゴソし出した。 「何?どうしたの優羽?」 瑞希が聞く。 「うん。写真撮ろうと思って。 あ、あった。」 デジカメを花火に向けて、撮影のタイミングをはかる。 カシャ! 「あ、ぶれた。」 ヘタクソ。 3回ほど撮り直してやっと思い通りに撮れたみたいだ。 「へへ…。やった。」 撮った写真を見ながら満足そうに笑っている。 子供みたいだな。
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