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「司、お前、変。」
「あ?」
花火が終わり、自分達の職場の応接室でくつろいでると、大倉が詰め寄ってきた。
「明らかに変なんだけど。
最近。」
「そうか?」
「ぼーっとしてることが多かったり、さっきみたいに急に女と交流したり、かと思えばやっぱりぼーっとしたり。」
「はは、疲れてるからだろ。」
ソファにずずずっと体を沈め、天井を見ながらそう答えた。
「あと、急に笑ったり渋い顔したり…。
まるで…。」
「まるで?」
お互いを見つめながら数秒間沈黙が流れる。
「…いや、愚問だわ。」
「……。」
大倉が言わんとすることがなんとなく分かる。
正直自分も認めたくないけど。
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