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「わ…かりました。
出しゃばってすみませんでした。」
「だから責任取って明後日つきあってもらうよ。」
頭を下げた白川さんがぱっと顔を上げた。
「…あー、もう俺すっげえ格好悪くない?」
大きなため息をついて、斜め上を仰ぐ。
「司さんはいつでも格好いいです!
なんなら明後日告白しましょうよ!」
「はっ。」
思わず気の抜けた笑いが出る。
「悪いけど、そんな気はさらさら無いよ。
見てるだけでいい。」
残っていたコーヒーを飲み干してから答えた。
勢いで前のめりになった白川さんが釈然としない顔で座り直す。
「何がそんなに司さんを抑えつけてるのか知りませんが、それで幸せなんですか?」
白川さんの問いに、静かな笑顔で返した。
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