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「とりあえず、今日水曜日だから明後日の金曜日にここに来ましょ!
私のリサーチが嘘じゃないってこと証明しますから。」
「多分また残業だよ?
今忙しいし。」
「待ってます。
来てくれるまで。」
フーッと煙草の煙を白川さんの反対側へ吐く。
「なんでそんなに応援しようとすんの?
俺に大倉との仲を取り持って欲しいの?」
白川さんは口をへの字に曲げて、いかにもムッとした顔をした。
変な顔。
ちょっと吹き出しそうになった。
「そんな下心で言ってるんじゃないです。
ただ、司さんなんだかキツそうだし。
最近特に。
つらい片思いなんだろうなって勝手に自分と重ねちゃってるんです。
迷惑ならもう無理言わないので、そう言ってください。」
大倉。
おまえ、ホントにいい女を振ったな。
「…うん、迷惑。」
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