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「お誕生日おめでとうございます。」 「おめでと、司。」 次の日、会社から出ようとすると、大倉と白川さんが出待ちをしていた。 「どーも。 嬉しいよ。 ありがと。」 「あれ? 司、妙に素直だね、今日は。」 「何? いけない?」 にっこり笑って返した。 「いや、いいんだけど…。」 大倉は腑に落ちない顔をしている。 「司さん、なんかいいことあったでしょ?」 相変わらず白川さんはするどい。 ふ、と笑って、 「何もないよ。」 と答えた。 「奢るよ今日は。 いつものバーに行こう。 3人で。」 大倉の言葉に甘えて、2時間ほど軽く飲んで帰った。
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