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「なんか変よ、忠貴。
疲れてるの?」
「あ、のさ…、今日何月何日だっけ?」
「え?
…あ、ちょっと待ってね。
何日だったかしら…。
あれ?
カレンダーは6月だけど…。
それにしては寒いし…。
あら?
おかしいわ…。」
母親はごにょごにょと呟き始めた。
コツ…。
電気もつけていない部屋で、立ったまま壁にうなだれかけ、頭を軽く打ちつけた。
つぅーっと、一筋涙が流れる。
今日は俺の誕生日だよ。
今おふくろのお腹の中にいるのが俺だったら、そいつが産まれた日だよ。
「…っ。」
堰を切ったように、後から後から静かな涙がこぼれた。
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