警鐘‐2

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カタ…カタカタ。 『その人のこと嫌いじゃなければ、とりあえず付き合ってみるっていうのもアリだとは思う。 ただ、最初に春子の事情をきちんと理解してもらっt…』 タイプする手が止まる。 自分の感情を押さえて大人の一般的な意見を述べようとするが、指が、気持ちが拒否している。 「あー、もう…。」 返信できないまま20分ほど過ぎた。 ひとまず煙草に火をつけて、夜風にあたることにした。 「うー、寒ぃ。」 部屋の中に外気が入らないように窓を閉めようと思った時、メールの受信音が聞こえた気がした。 ん? 返信の催促か?
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