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結局、あのミルクティーが春子の手に渡ったかどうかは分からない。 まぁ、でも、間接的に春子と関われたという勝手な満足感があった。 それからも、偶然を期待して昼食時にしばしば外出した。 帰りも、店内に入ることはいい加減しなくなったものの、やっぱりPUZZLEの前を通って帰った。 こんなに近くにいるのに、偶然とはこれほどまでに希少なのかと思い知らされた。 なんだか自分が滑稽にすら感じられて、ちょっと笑えてくる。
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