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「……。」
「春子?」
さっきまでコロコロと笑っていた春子は、一転して真っ蒼な顔になっていた。
「春…、子、どうした?
大丈夫?」
「ふっ、うっ。」
両手で口を覆って、怯えたような苦しそうな顔をして下を向いている。
上手く呼吸ができてない。
「春子。」
発作か何かか?
片手でハンドルを握りながら、左手で春子の背中を撫でようとした。
「やっ!触らないで!!」
瞬間、春子はものすごい勢いで手を払った。
目は合わさない。
体中から拒否反応がビンビン出ている。
「…は、るこ…?」
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