事故

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春子までいなくなったら、俺、もう無理だ。 生きていけない。 「……。」 救急車…。 いや、近くに夜間もやってる病院がある。 ここからなら、車で運んだ方が速い。 春子を後部座席に寝かせて、近くにある河原病院へと車を走らせた。 ハンドルを握ると右腕に激痛が走る。 さっき急ブレーキをかけたせいでハンドルに激しく打ちつけたからだ。 病院までの道のり。 その間のことはあまり覚えていない。 眩暈と腕の痛さ。 それ以上の自責の念と、また人を失うのかという絶望が、俺の意識を朦朧とさせた。
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