病院

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「……。」 春子の透き通るように白い頬、いつもならほんのり桜色のはずの白い頬を手の甲で優しく撫でる。 俺はずるい。 意識が無いのをいいことに、触れられないはずの春子にためらいもなく触れている。 「春子……。」 ふ、と少しだけ笑った。 ――春子に謝ったら、俺はもう二度と春子の前には現れないよ。 もう、やめる。 本気で諦める。 忘れることにするよ。 だから……。 意識が戻るまで。 それまでは許して。 春子のそばにいさせて……。                                                    
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