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「優羽はあの事件のこと、男性恐怖症のことを克服してるんだと思ってたわ。」
「……。」
「あなたと出会って優羽はホントに笑うようになったし、夢でうなされることも少なくなってきてたから。」
……あぁ。
春子は俺とメールのやり取りをしているってことを親に言ってたんだな。
「あなたみたいに誠実な人と出会ってくれて本当によかったと思ってるわ。
事故のことに関しては、あの子の心の傷が原因だって私も主人も確信してるから、本当に自分を責めないでね。」
聞きながら少し俯く。
そんなこと言ってもらえる権利なんてないのに……。
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