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外が暗くなってくると、春子の母親は一人だけ折りたたみ椅子を片付け始めた。
「優羽をお願いしますね。」
「はい。」
少し驚いた。
俺が泊まることを本当に許可してくれている。
「お昼に優羽の手を握ってる司君見て、任せられると思ったの。
検査でも異常は無かったし、あとは目が覚めるのを待つだけだから……。
何かあったら連絡ちょうだいね。」
「……はい。」
春子の母親が出ていくと、午前中同様、また2人だけの空間になった。
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