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「あら、司君よく知ってるわね佐山さんのこと。
ふふ、優羽から聞いたのね。
彼女からは自宅に電話が来たわよ。
あの子英語が達者だから、海外に2週間も出張同行してるんですって。
すぐには戻れないみたいだけど、すごく心配してくれてたわ。」
確かに英語をスラスラ喋れそうなインテリジェンスな匂いのする女だった。
「……そっか。」
不謹慎だが、ちょっとほっとした。
瑞希とはち合わせたら、完全にここから立ち退くように言われるのが目に見えていたからだ。
せめて、春子の目が覚めるまでは来て欲しくなかった。
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