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「俺のこととか事故のこと少しは思い出した?」
「…いえ。ごめんなさい。」
「はは、なんで謝るの?」
思い出さないで欲しい。
あんな思いを甦らせたくない。
春子には……。
そして俺も。
「……思い出さない方がいいかもね。」
天井を見上げながらポツリ、つい本音を漏らした。
「え?」
不思議そうに俺を見る春子。
しばらく間をおいて、
「ホントごめんね。
こんなことになって。」
そう、心から謝った。
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