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翌朝、早めに目が覚めた。
春子はまだ眠っている。
また目が覚めなくなったらどうしようと、少しだけ不安になった。
ピク。
「……ん…。」
握った手が少し動き、春子は寝返りを打った。
「……ふ…。」
ほっとして、春子の額を軽く撫でた。
おはよ、春子。
カタン。
立ちあがって伸びをする。
同じ体制のままだったから体が痛い。
運動と煙草吸いのために一旦外へ出た。
缶コーヒーを飲みながら外から戻ると、春子はちょうど起きたばかりだった。
「おはよう。…ございます。」
おずおずと恥ずかしそうに頭を下げる春子。
「おはよ。」
思わず笑顔になってしまった。
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