一週間(Ⅱ)

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俺は毛布を肩に掛けたままソファから起き上がり、ゆっくり春子のもとへ近づいた。 「優羽、顔真っ青だよ。」 カタン……。 ベッドの横の折り畳み椅子に腰かけ、春子の顔を覗き込む。 「大丈夫?」 もっと考えて、慎重に行動すべきだった。 昨日、あんなに近付くことができて浮かれていたのか、俺は何のためらいも無く、春子の頭を撫でようとした。 ビクッ。 一瞬、春子がものすごく怯えた顔を俺に向け、俺の手を避けた。 俺が触れることに対して、明らかな拒否反応。 「あ……、ごめん。」 すぐに手を引っ込めた。
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