一週間(Ⅱ)

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コンコン。 「今から検査がありますから、来てもらえますか。」 びっくりした。 春子の母親が来たのかと思った。 「は、はい!」 春子は慌てて俺から離れる。 「じゃ、行ってくるね。 司さん。」 「分かった。 じゃあ、俺一旦帰ってくるわ。」 「うん、気をつけて!」 春子がバタバタと出ていった部屋に一人きりになった。 「はーー。」 脱力のため息をつく。 「何やってんだろ、俺。」 春子のベッドの手すりに両手をかけ、うなだれる。
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