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「?」
めくられた布団の下に何か白いものが見えた。
「携帯?」
おそらく春子のものだ。
手にとって、じっと見る。
「……。」
春子の様子がおかしかった原因はこれか……。
普通、恋人同士なら連絡をマメに取り合っているはずだ。
そうじゃなかったとしても、登録くらいは確実にしているはずだ。
それが無いと気付いた今……。
「時間の問題だな。」
瑞希が来なくても、春子が何も思い出さなくても、俺と恋人関係だという設定をおかしいと感じる要素はいくらでもある。
俺は携帯をもとあった場所へそっと戻した。
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