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一旦家に帰り、シャワーを浴びて着替えてから病院へ戻った。
遅い朝食を取ろうかとも思ったが、コンビニで缶コーヒーだけ買って車内で飲んだ。
気が逸る。
春子と離れなければいけないタイムリミットが近いと思い知れば思い知るほど、ちょっとでも長く時間を共有したいと思ってしまう。
「あれ?まだか。」
病室にあまりにも早く戻ってきてしまった。
春子はまだ検査から戻ってきていないみたいだ。
とりあえずタバコを吸いに外に出ることにした。
「記憶が戻るために何かできることはありますか?」
カツ……。
2番診察室と書かれた部屋を通り過ぎようとした時、少し開いたドアの隙間から聞きなれた声が聞こえた気がした。
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