一週間(Ⅱ)

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はっと目が覚めた。 まだ薄暗い。 「……夢、か。」 ソファから起き上がって、軽く伸びをする。 ベッドを見ると、春子は静かな寝息を立てながらまだ眠っていた。 音を立てないようにベッドの傍らへ行く。 眠る春子を見下ろしながら、中指でそっとその唇をなぞった。 「春子……。」 起きていないから呼べるこの名前。 唇から、頬、首元へと指を滑らせる。 あー、ホント、男やってんの嫌になる。 そう思いながら、眠る春子に口づけした。
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