一週間(Ⅱ)

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「ん……。」 明け方、何やら息苦しそうな声が聞こえて目が覚めた。 まだ薄暗い。 寝起きの頭で、まだぼんやりする。 「う……。」 春子? うなされてる? 「いやっ!!!」 急に大きな声を出した春子は、ガバッと起き上がった。 「優羽?大丈夫? 怖い夢でも見た?」 驚いて、春子の方を向く。 春子は座る背筋をピンと伸ばし、前を見たまま動かず、上がる息を整えている。 尋常じゃない汗。 「すごいイヤな夢……、見てた。」 あ……。 ……例の夢。 春子を苦しめている根源の夢だ。
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