一週間(Ⅱ)

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朝食前に春子を起こした。 無言でもぐもぐご飯を食べる春子。 俺となかなか目を合わそうとしない。 昨日のことを反芻して緊張してる? それとも……。 「ねえ、優羽。」 「な、何? 司さん。」 「いろいろ思い出し始めてる? 俺のこと?」 毎日、俺に対しての態度に変化がある。 意識してくれてることは嬉しいけれど、いつ思い出すのか気が気じゃない。 「え?? 何も……まだ。」 「そっか。」 ふー、と息を吐く。 「……ごめんなさい。」 春子は俺が呆れていると取ったようだ。 謝らないでよ。 思い出せないことを引け目に思ってるんなら、昨日のキスの意味が変わってきてしまう。
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