一週間(Ⅱ)

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「いや、そんなんじゃなくて……、ただ……。」 「?」 春子は、首を傾ける。 聞く? 聞いてもいいのかな。 「正直、今、俺のこと……。」 ふ。 途中まで言って、あまりの女々しさに、鼻で笑ってしまう。 何言うんだ、俺は。 「多分、好きになってる……みたいです。」 ……。 今日初めてばっちり目が合った。 緊張や照れを押し殺して、まるで挑んでくるような強い目。 紅潮し出す頬と耳。 みたい、だなんて、なんて不確か。 でも、春子の目が、空気が、確かだった。
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