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「え?
全然、嫌じゃないです。
むしろ……、触れて欲しいというか……。」
春子はうつむき、床へ視線を逃がしながら語尾を濁した。
「はーっ。」
再度大きな息を吐き、両手を合わせて鼻を挟む。
やっべ。
どんだけかわいいこと言うの、この人。
嬉しくて死ぬかも。
鼻を挟んだまま、視線だけ春子に向けた。
「なにこれ、なんか、すごい、こしょばいんだけど。」
「……うん。」
春子はうなずいたかと思うと下を向いたまま固まってしまった。
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