一週間(Ⅱ)

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「え? 全然、嫌じゃないです。 むしろ……、触れて欲しいというか……。」 春子はうつむき、床へ視線を逃がしながら語尾を濁した。 「はーっ。」 再度大きな息を吐き、両手を合わせて鼻を挟む。 やっべ。 どんだけかわいいこと言うの、この人。 嬉しくて死ぬかも。 鼻を挟んだまま、視線だけ春子に向けた。 「なにこれ、なんか、すごい、こしょばいんだけど。」 「……うん。」 春子はうなずいたかと思うと下を向いたまま固まってしまった。
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