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「バカだね、優羽ったら。」
「だって、お母さんあまりにも心配するんだもん。」
「だからってそんなウソすぐばれるよ。」
「じゃあ、私が精神病院に連れてかれてもいいって言うの?」
昼休み。
あいている会議室でお弁当を食べながら、瑞希と言い合いする。
昨日、お母さんに彼氏がいると嘘をついた。
男性恐怖症のせいで怖い夢を見てうなされることがある私に、いよいよ精神病院での治療を提案し出したからだ。
確かに今でも男の人は怖いし、自分でもどうにかしたいとは思っている。
でも、さすがに病院とまでは……。
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