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「細かく聞かれてボロが出るに決まってるじゃない。」
「ふふ。
こんな人って、細かく言える男の人が1人いるもん。」
「あんた、まさか……。」
「へへ。
司さんって言っちゃった。」
「……。
名前使われて、司さんもいい迷惑ね。」
『司さん』とは、私の唯一のパソコンメール相手だ。
以前から、瑞希には話してあった。
「でさ、お願いなんだけど……。」
「何?」
「休み前、あいてる時だけでいいから、ご飯つきあってくれない?
ほら、何か、っぽい感じじゃない?」
「安易ねぇ……。
そんなんでお母さん騙せるのかしら。
まぁ、優羽といると楽しいし、私も彼氏いなくて予定ガラあきだし、大歓迎だけど。」
瑞希が呆れながらも、笑う。
「ついでに、ホントにリハビリする?」
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