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「あ、ごめん。
俺オセロしようと思ってたから、これ、いいよ。
はいっ!」
びっくりした。
同時にジェンガを取ろうとした男性に、すごい勢いでジェンガを押しつけられた。
「ふふ。」
席に戻ったら、こらえ切れずに笑いが出た。
「何笑ってるの?優羽。」
「ううん、ちょっと……。」
金曜日にPUZZLEに通い出して2ヶ月ほど経った。
毎週来れているわけではないが、瑞希が付き合ってくれているおかげで、お母さんは彼氏の存在を信じ切っている。
「よーし、俺が勝ったら奢れよ、佐山。
あ、優羽ちゃんは勝っても負けても俺が出すからね。」
「東條、あんたいつも負けてるじゃない。」
2人の小競り合いの末、ようやくジェンガを始める。
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