2696人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「……、昼に大倉に誘われたかと思うと、今度は白川さんて。
……なんかモメてるの?」
「そ、そうなんです。
大倉さんのことで相談があって。」
「俺、そんなに暇じゃないんだけど。
今日だって残業確実だし。」
「遅くなっても構わないです。
待ってますので。
それじゃ。」
「ちょっ……。
マジで遅く……。」
司さんの声を背中で聞いて、タタタタッと言い逃げした。
ごめんなさい。司さん。
嘘つきました。
私行きません。
今現在どういう状況なのか分からないけど、多分司さんがPUZZLEに行ったら、いろいろこんがらがってる糸がほどけるような気がするから……。
振り返ってちらりと司さんを見た。
頭を掻きながら自分のデスクへ戻る後ろ姿が見えた。
最初のコメントを投稿しよう!