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寝室の電気はついていないが、廊下から入るほのかな光で、ベッドに座りながら私を覗き込む司さんの得意げな顔が照らされる。
「わっ、わかってて――」
今、多分私全身真っ赤になったはず。
そのくらい恥ずかしい。
「ふわ~ってなった?」
「う、あ……、うん」
ふっと笑って、司さんが私の前髪を掻き上げて額を出させる。
「教えてあげよっか?」
「?」
「それ、優羽の体が俺に対してOKサイン出してる証拠だよ」
にっと笑って親指で私の唇を擦る。
「……」
ギシ……。
男なのに艶っぽい顔をして、司さんが私のおでこにキスをする。
少し濡れた髪が頬にあたる。
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