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……あー……。
超大人げねぇ。
昨夜のことをリアルに反芻し、軽く自己嫌悪。
――春子初めてなのに、どんだけ無理させてんの、俺。
夢中になり過ぎ。
セックス覚えたての中坊じゃあるまいし。
「……」
布団からのぞく白い肩。
その肩にかかる綺麗な黒髪を、春子を起こさないようにすくってみる。
軽くキスをして、サラサラとまた肩に落とす。
「……」
ヤバい。
こみ上げてくる嬉しさと、満足感と、束縛感と、使命感。
反省をしたのは束の間。
次々といろんな感情が溢れてくる。
――守りたい子ができた。
月並みだけど、ただそれだけで、このちっちゃな恋愛感情にどんどん意味が付加されていく。
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