終章

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「体、大丈夫? 例の夢とか見てない?」 「だ、いじょぶ……です」 耳が真っ赤っ赤。 ふ。 こんだけ予想通りでかわいい反応されると、からかっていじめたくなる。 「ゆうべは頑張ったね。 めちゃめちゃ可愛かった」 顔だけじゃなく、白い体もみるみる赤くなっていく。 「見て。 ほら、俺の指、歯形がついちゃってる。 噛まないでって言ったのに、春子が力抜かないから……」 「ご、ごめんなさ……」 語尾がごにょごにょしている。 「早く、慣れないとね」 耳の後ろに口づけると、春子は、うひゃあ、と変な声を出した。
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