3051人が本棚に入れています
本棚に追加
「ホントに?」
「う、あ……、やっぱり、……無理かも」
なんか変なことを想像したのか、春子はまたカーッと赤くなって言った。
「何それ」
笑いながら春子の鼻を引っ張る。
あー、これか。
『いちゃいちゃ』ってやつ。
大倉が年甲斐もなく、人目もはばからず侵されていた病気。
よもや自分まで感染するとは……。
「あ、司さん。
瑞希が今度是非ご飯でもって」
「……」
春子、ここでムード壊さないでくれる?
「春子の両親に会うより緊張するんだけど」
「あはは。
会いたがってたよ、瑞希」
……一緒に住むにはいろんな人の許しが必要になりそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!