終章

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『あなたの悩みを共に解決します。 こちらのアドレスにメールください』 怪しくても何でもいい。 私は、ただ聞いてもらいたかった。 救世主かのようなそのメールに、私は素直に返信した。 『私は司といいます。 あなたのことは何て呼べばいいですか?』 『私は春子といいます』 春生まれだから春子。 安易かな。 久しく笑ってなかった私は、自分が微笑んだことに後から気付いた。 「司さん……」 多分、下の名前だろうな。 もう一度私はふっと笑い、パソコンを閉じた。          ―END―
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