〈番外編〉大倉×白川

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「そう言いましたけど、もう心が折れそうなんです。 普通に話してもらえなくなったし、目が合っても不自然にそらされるし。 この前なんか他の人に押されて少しぶつかっただけなのに、すごい剣幕で払われるし」 「ぶはっ。 ッゴホ、ゴホッ!」 司さんがむせた。 「……じゃあ、もうあんなのほっといて他の人にも目を向けてみたら?」 私は真剣に言ってるのに、半笑いで言う司さん。 「う~ん……、そうできたら苦労はないんですけど。 ……頑張ってみます」 頑張ってみたところで吹っ切れる自信はさらさらないんだけど。
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