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「失礼ね、他にも……」
「お前、優羽ちゃんと違って、他の女共とそこまで親しくねーだろ。
定食屋に俺をつき合わせるくらいなんだから」
「……っ」
ホント、図星をついてくる男だ。
「弁当持ってきてるんなら近くの公園にでも行っか?
俺もその辺で何か買ってくるから」
こういうさり気無い優しさが、東條を人気者にしている所以だ。
一緒にいると自分の小ささが露呈して、たまに恥ずかしくなる。
東條は近くに車販売で来ているお弁当屋さんで弁当を買ってきた。
2人で、会社のビルの裏側の小さな公園の噴水が見えるベンチに腰を下ろした。
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