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「おぅ?」
一瞬間があいた後、東條は変な声を出した。
「素直って……、こういうことじゃないの?」
「いや、……ああ。
そうだな。
うん。
俺も好きだよ。
佐山なんだかんだ言っていい奴だし……」
ははは、と、東條は照れくさそうに頭をポリポリ掻く。
「……」
伝わって……、ない?
「えっと、……東條。
そういう友達の好きじゃなくて……」
「え?」
座りながら、ズサッとベンチの端に後ずさる東條。
「何?
キスとか、エッチとか、結婚とかしたいって方の、好き?
もしかして」
「……」
なんだその飛躍した発想。
ああ、私の告白台無し……。
「あー……、うん。
とりあえず付き合えたら嬉しいなって方の好き」
「うわー……。
……マジか、佐山」
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