〈番外編〉瑞希×東條

30/30
前へ
/30ページ
次へ
「ああ、……うん」 「じゃ、日曜日。 迎えに行くから、行きたいとこ考えてて」 東條は斜め前に立って、こちらを見ずにそう言った。 ぎくしゃく度マックス。 なんか、やっぱり……、無理してる。 エレベーターがうちの会社の階に着き、それぞれ自分の課のデスクに戻る。 「ふーーー」 「深いため息だな。 なんか悩みでもあるのか?」 課長に声をかけられる。 「いえ、別に……。 はは」 ああ、どうしよう。 気を遣ってつきあってもらった感が拭えない。 ああ、でも……。 日曜日。 ちょっと……、嬉しい。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2382人が本棚に入れています
本棚に追加