〈番外編〉瑞希×東條‐2

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「あたた……。 頭イタ……」 目が覚めて、頭を押さえながらゆっくり上半身を起こす。 カーテンを開けると、昼前のまばゆい日光が神経に障った。 「あー、むかつくほど晴れてるわ」 今日は日曜日。 今頃東條は、亜紀ちゃんとおててつないで元サヤ万歳……か。 「瑞希、あんたいつまで寝てるのよ」 母親が勝手に部屋に入ってくる。 こういう時、実家って嫌だって思う。 「ビールの缶くらい片付けなさいよ、女の子なんだから」 持ってきたビニール袋にビールの空き缶をカコンカコンと入れていく母。 1本、2本、……5本、6本……。 あれ、私昨夜1人でこんなに飲んだんだ。 軽く記憶が飛んでいる。
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