〈番外編〉瑞希×東條‐2

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「昨日からずっとゴロゴロダルダルしてるけど、仕事で何かあったの? あんたにしては珍しいじゃない」 「んー」 質問を受け流す。 目じりをなぞると涙の跡。 金曜土曜と二日も連続で泣きながら寝ているため、顔のむくみもハンパじゃない。 まぁ、酒のせいでもあるけれど。 まだぼーっとした顔の私を呆れた顔で見て、母親は部屋を出ていった。 階段を降りる足音が聞こえると、大きな伸びをして、また、窓から見える空をぼんやり眺めた。 「はー。 明日会社行きたくないな」 パジャマの前のボタンが2個ほど外れた間から、鎖骨の辺りをボリボリと掻く。 頭イタイ。 ダルイ。 明日、東條に会いたくナイ。
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