〈番外編〉瑞希×東條‐2

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「おまえ、なんで準備してないわけ?」 は? 「クソさみーけど、行くんだろ? 海」 「はあ?」 ガバッと布団を払い、体を勢いよく起こす。 何それ? 何の話? 誰と間違ってるの? 「ぶっ! おまえ、何? その格好と顔」 目の前には、声の主。 私の部屋の入口に斜めに寄りかかり、腕を組んでいる……東條。 短いながら、いつもと違って無造作に固めている髪。 グレーの厚手のブルゾンに、黒っぽいジーンズ。 中は白の麻のシャツ、下に薄いピンクのインナーをお洒落にのぞかせている。
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